良性発作性頭位めまい症(BPPV)を自宅で治す方法


BPPVの特徴

 このめまいになる人の特徴は、運動不足、パソコンをよく使う、寝相が良いのうちどれか1つが当てはまる人に多い。めまいになる時間帯は朝によく起きるという。めまいの持続時間は比較的短い。男女比は、40歳までは男女比率は同じで、それ以降は女性が男性の3倍に。(これは、女性が閉経後耳石がもろくなる傾向にあるためといわれている。)


BPPVの仕組み

 老化や衝撃によって、耳石の一部がはがれて三半規管に入ることで、感覚毛が誤作動を起こすことによる。三半規管から出た耳石は、不要なものとして体(細胞)が処理してくれる。


BPPVを自宅で治す方法

1.枕を高くする

 枕を高くすることで、三半規管に耳石が入るのを予防できる。

2.寝返り体操

 特に、寝返りでめまいが起きる方良性発作性頭位めまい症(水平半規管型)と診断された方のための体操です。まくらのない状態で行ってください。めまいがしてもがんばって行います。

・1つの姿勢につき、それぞれ声に出して「10」まで数えます。
・@〜Eの動作を3回繰り返します。

@仰向けに寝た状態で、声に出して「10」まで数えます(第一頭位)。
A首だけを右に90度回転させ、同じように「10」まで数えます(第二頭位)。
B右90度を見たまま、体も90度回します。「10」まで数えます(第三頭位)。
C仰向けに戻り、ここでも「10」まで数えます(第一頭位)。
Dつぎに、首だけを左に90度回転させ、同じように「10」まで数えます(第四頭位)
E左90度を見たまま、体も90度回します。「10」まで数えます(第五頭位)
Fもとの仰向けの状態の戻ります(第一頭位)





3.ブラントダロフ法

 特に、朝起きるのが怖い方美容院や歯医者に行けなくなってしまった方良性発作性頭位めまい症(後半規管型)と診断された方のための体操です。めまいがしてもがんばって行います。

・ベッドの中央付近で端のほうに腰掛けて行ってください。
・@〜Cの動作を繰り返しながら、声に出して「20」まで数えます。
・目は開けたまま行います。

@まずは「1」と言って、右の方向に右耳がベッドにつくまで体を倒します(第一頭位)。
Aもとの位置に起き上がります。
B次に「2」と言って、反対側の左耳がベッドにつくまで体を倒します(第二頭位)。
Cもとの位置に起き上がります。




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