インフルエンザに要注意!


【インフルエンザとかぜの違い】

1.症状

 主な症状がのどや鼻に出る『かぜ』に対し、インフルエンザは突然の高熱から、頭痛や関節痛などの全身症状が強く現れるのが特徴です。通常は1週間程度で落ち着きますが、抵抗力の弱い高齢者や幼小児などは、合併症を併発し、最悪の場合は死亡することもあります。


インフルエンザ
かぜ
経 過
急激な高熱で発症する
ゆっくりと経過する
症 状
38〜40℃の高熱、悪寒、頭痛、倦怠感などの全身症状を伴う。せき、鼻水、のどの痛みなどの症状が後に続く
主にせき、鼻水、のどの痛みなどの症状が現れ、発熱を伴うことがある
合併症
肺炎や脳炎など
まれ
感染力
強く、人から人へ急速に広がる
弱く、だらだらと広がることが多い

2.感染経路

 インフルエンザは、主に感染者の『せき』や『くしゃみ』などによって放出されたウイルスを、吸い込んでしまうことで感染します。(これを飛沫感染といいます。)『くしゃみ』をした場合、1回で約100万個のしぶきが1メートル前後は飛び散るため、周囲にいる人たちに急速に広がってしまうのです。

 一方、かぜは、人の手から手による『接触感染』が中心であることが多く、感染力はインフルエンザよりも落ちます。

3.合併症

特に注意してほしいハイリスクグループ

 感染してしまうと、合併症を併発し、重症化しやすい人たちを『ハイリスクグループ』といいます。一般に、抵抗力の低下した人たちがあてはまります。なかでも高齢者は、インフルエンザにかかっても典型的な症状が出にくく、気がついたときには急激に体調が悪くなることがあるので、少しでも変化が見られたら受診しましょう。

 高齢者によく見られる合併症は、肺炎です。インフルエンザで弱った体に、細菌などの病原微生物が襲い掛かり、肺炎に進展してしまうといわれています。

 幼少児で命にかかる合併症は、インフルエンザ脳症です。インフルエンザが引き金になり、少ない年で年間に100〜200人前後が発症していると考えられています。死亡する割合は10〜20%と以前より減っていますが、後遺症が残ることも多い注意すべき合併症です。

【インフルエンザの予防3原則】

1.免疫をつける/予防接種

 インフルエンザワクチンは、発病を100%抑えるほどの効果はありませんが、重篤な合併症や死亡を少なくし、感染してしまった場合でも病状を軽めに抑えることが期待できます。高齢者などのハイリスクグループにとってワクチンは、インフルエンザ対策の大きな柱の一つです。





接種時期
接種回数
費 用
予防接種の留意点
11月〜12月上旬までに

ワクチンの効果が現れるまでには個人差がありますが、約2〜4週間かかります。流行が始まる前に、余裕を持った接種をしましょう。
<65歳以上の方>
1回
一部自己負担+公費※
ただし、市区町村が設定している期間に限り
●過去に予防接種でアレルギーを起こした人、鶏卵・鶏肉に過敏症がある人などは予防接種を受けられないことがあります。

●流行しているインフルエンザウイルスはは2種類のA型とB型の3種類あり、その年ごとに少しずつタイプを変えて流行します。ワクチンもその年の流行に合わせて作られているので、毎年接種することが望まれます。
<その他の方>
1〜2回
ただし、12歳以下は
原則2回
全額自己負担
医療機関によって異なります
※60〜64歳で一定の疾患を持つ人も対象になります。

当院では例年10月中旬よりインフルエンザ予防接種を行なっています。

2.感染経路を絶つ

感染しないための心得

●人ごみはインフルエンザの温床。なるべく繁華街などへの外出は控える。
●外出後の手洗い、うがいなどを。
●外出時のマスクの着用。
●適度な室温(20〜22度)と湿度(50〜60%)を保つ。

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3.抵抗力をつける

 体力や抵抗力があれば、インフルエンザにはかかりにくくなります。

●十分な睡眠と休養を。
●バランスのとれた食事を。
●健康的な生活習慣を心がける。

【インフルエンザの診断】

迅速診断法

 以前は、インフルエンザの診断を確定することは容易ではなかったため、臨床症状を中心に診断していました。しかし、最近我が国では迅速診断キットが普及し、早ければ15分以内で、多くは15〜30分ほどでウイルスの診断が可能になりました。ただし、インフルエンザが疑わしい人すべてに検査が行われるわけではなく、検査の必要性は医師によって判断されます。また、迅速診断キットは発熱直後は陽性率が低いため、12時間経過後が望ましいと思われます。

【インフルエンザにかかったら】

抗インフルエンザウイルス薬

 ウイルスに直接作用する『抗インフルエンザウイルス薬(抗イ薬)』の登場までは、解熱剤やせき止めといった対症療法に頼るしかなかったインフルエンザの治療でしたが、抗イ薬のおかげで早期の解熱や罹病期間の短縮などが可能になりました。患者さまの年齢やインフルエンザの型、副作用などを考慮して医師が使用の必要性を判断します。

早めに医療機関を受診しましょう

 抗イ薬が症状の改善にもっとも有効なのは、『熱が出てから48時間以内』です。インフルエンザを疑ったら、あまり粘らずに早めに受診されるとよいでしょう。

新型インフルエンザ・季節性インフルエンザで注意すべき症状

多くは
のどが痛い、突然の高熱(38度−39度以上)、咳、くしゃみ、足腰が痛い、だるい……
肺 炎
息苦しい、息が荒い・速い、胸が苦しい、長引く咳・熱(微熱〜高熱)
脳 症
(小児)
呼びかけても反応が鈍い、無意味な言葉・行動、意識状態が悪い、ひきつけの時間が長い(15−30分以上)
脱水症
水分を飲まない(飲めない)、尿が少ない、皮膚がかさかさしてくる


受診後は・・・


【インフルエンザに関する情報】

厚生労働省ホームページ
http://www.mhlw.go.jp/index.html

国立感染症研究所感染症情報センターホームページ
http://idsc.nih.go.jp/index-j.html


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