Q1:
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子どもにインフルエンザの予防注射をしたのですが、インフルエンザになってしまいました。どうして効かなかったのですか?
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A1:
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インフルエンザワクチンにより、インフルエンザの発症を完全に予防できるわけではありません。ワクチン接種をしてもインフルエンザに罹ることが少なからずみられます。特に小児では、ワクチンの有効率は成人より低くなります。小児でも年長者では成人と同等の効果が期待されますが、厚生労働省研究班の流行期の発熱を指標にした研究では、6歳未満児に対する効果は20%〜30%となっています。さらに1歳未満児については有効性を示す確証は認められなかったとされています。
しかし、ワクチン接種はインフルエンザの感染防止に加え、重症化防止をも目的としています。ワクチン接種により、インフルエンザ脳症などの重篤な合併症や死亡を予防し、健康被害を最小限にとどめることが期待されます。現在では、インフルエンザに対する治療薬も使用することができますが、感染前にワクチンで予防することが最も有効な防御手段と言えます。インフルエンザの流行株は毎年少しずつ変化しますし、ワクチン接種による有効な免疫レベルの持続期間はおよそ5ヵ月と言われていますので、毎年シーズン前にワクチンを接種することが重要です。
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Q2:
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インフルエンザに抗生物質は使わないのですか?
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A2:
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抗生物質は細菌に有効なお薬です。そのため、ウイルス感染症であるインフルエンザには特に必要ではありません。しかし、症状の改善傾向が見られず、細菌などによる肺炎、気管支炎、中耳炎などの合併症が疑われる場合には、その原因となる病原体によって選ばれる抗生物質が使われることになります。
治療に使われる主な抗生物質:マクロライド系、ニューキノロン系など
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Q3:
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インフルエンザで、解熱剤は使用できないものがあると聞きますが?
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A3:
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幼少児にとって、インフルエンザにかかっているときは、避けなければいけない解熱剤があることをご存知ですか?ジクロフェナクナトリウム(一般名:ボルタレン)やメフェナム酸製剤(一般名:ポンタール)といった解熱剤は、インフルエンザ脳症を重症化して、致死率を高めるという報告があります。よって、受診時に医師から処方された薬以外は、服用しないようにしましょう。また、大人の薬を少量にして使ったりすることは、絶対にしないでください。
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