耳鼻咽喉科Q&A:みみ編


Q2:
うちの子供は、たびたび中耳炎になりますが、何か原因があるのでしょうか?

A2:
 急性中耳炎は、上咽頭(鼻の奥)に感染した細菌やウィルスが、耳管という中耳腔(鼓膜の中の空間)と上咽頭をつないでいる管を経由して、中耳炎に感染することで発症します。

【子供側の要因】

1.構造上、子供の耳管は、大人と比較して長さが短く、その傾きも水平に近くなっているため、上気道感染をおこした場合、大人と比較して、上咽頭から中耳腔への感染を起こしやすくなっています。

2.通常、外界から細菌やウィルスが体内に感染した場合、それらに対する抗体が、体内で生産され、異物を排除するように働き、症状の発症を防いでいます。子供では一般にこの抗体を生産する能力が低く、特に3歳以下の乳幼児においては、その傾向が著明です。

【細菌側の要因】

 最近、抗生剤の効きにくい、あるいは効かない細菌による急性中耳炎が増えています、子供の急性中耳炎をひきおこす細菌としては、肺炎球菌インフルエンザ菌が主な細菌ですが、数年前まで効果のあった抗生剤が利きにくくなっています。

【環境的要因】

 これらの細菌は、保育園や幼稚園といった、集団保育の場で潜在的に広まっており、集団保育がなされている乳幼児の上咽頭には、これらの細菌が症状を発症しないまま潜在的に感染しています。したがって、これらの細菌による急性中耳炎が発症すると、完治するのがなかなかむずかしく、また、集団保育がなされていると抗生物質の服用が不完全になることが多いために繰り返し、急性中耳炎を発症するということがおこります。

 急性中耳炎にかかった場合は、症状が改善しても医師の指示通り、薬の内服を続けましょう

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