耳鼻咽喉科Q&A:くすり編
【薬の飲み方】
Q1:
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薬はどのように飲むのが一番良いでしょうか?
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A1:
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薬はコップ一杯程度の水かぬるま湯で飲みます。これは、薬を飲みやすくし、よく溶かして吸収を良くするだけでなく、食道に薬がつかえて起こる食道炎の防止にもなります。水よりもぬるま湯、また、水の量は多いほうが吸収が早くなります。
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Q2:
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薬を味噌汁やお茶で飲んでもかまいませんか?
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A2:
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原則的には薬は水かぬるま湯で飲むべきですが、食事直後に飲む場合、胃の中に入れば当然混ざって一緒になりますので、味噌汁やお茶で飲んでもかまわないでしょう。
貧血用の鉄剤は、お茶で飲むと若干吸収は落ちますが、以前から言われているように薬が効かなくなるということもありません。原則にこだわるあまり薬を飲み損ねたなどということにならないよう、状況に柔軟に対処したいものです。
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Q3:
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牛乳はどうでしょうか?
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A3:
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牛乳は、薬の吸収を遅くしますので、一般的には注意が必要です。しかし、牛乳は胃粘膜を保護しますので、鎮痛剤など胃を荒らす薬に限っては、牛乳と一緒に飲むと良いでしょう。また、「食後」の薬を飲まなければならないのに食事がとれない、というような場合、牛乳を飲むことによって食事の代わりとすることができます。その他、クッキーなどの軽食をとるのも良いでしょう。
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Q4:
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薬を飲んでいるときアルコールは問題になりますか?
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A4:
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原則的には、薬とアルコールを一緒に飲まないほうが良いでしょう。アルコールにはそれ自体、薬としての作用がありますので、薬の効果が下がったり、逆に効果が出過ぎて危険になったりします。どうしてもアルコールを飲むことが必要な場合は、その前後1時間程度は薬の服用を避けるべきです。
特にアルコールを避けたい薬は、精神・神経に効く薬、循環系に効く薬です。逆に、消化剤、ビタミン剤などは、アルコールの影響を受けないようです。
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Q5:
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薬を飲むと胃腸がおかしくなるのですが・・・・・・?
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A5:
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胃薬を使うほか、薬を飲む前後に飴や酒などをなめてみるのも手です。胃液の分泌が盛んになって、副作用が随分減るものです。
食事直後でもよい薬ならば、一般に夕食の後に飲むのが最も良いでしょう。
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Q6:
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苦い薬はオブラートを使って飲んでも良いですか?
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A6:
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一般的にはオブラートを使用してもかまいません。ただし、苦い胃薬は、オブラートに包んで飲んではいけません。このタイプの薬は、苦味の刺激によって効果をあらわそうとするものだからです。
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【飲む時間】
Q1:
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特に指示のない薬はいつ飲めば良いのでしょうか?
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A1:
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特別な指示のない薬は、食後20〜30分に飲むと良いでしょう。この時間なら、まだ胃の中に食べ物が残っていて、胃への刺激も少ないし、ほどよく吸収されます。
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Q2:
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薬の服用時間の指定で「食前」「食後」「食間」とは具体的にいつのことですか?
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A2:
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通常、薬の指定で「食前」といえば食事をする30分前、「食後」は食事をしてから30分以内、「食間」とは食事をしてから2時間以上経過し、胃の中の食べ物がほぼなくなった状態を意味します。
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Q3:
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食前に飲んだほうが良い薬にはどんなものがありますか?
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A3:
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一般的に、吸収しにくい薬は、食前に飲むほうが良いでしょう。吸収の悪い漢方薬は、白湯に溶かして飲むと、吸収が良くなります。
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Q4:
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食事直後に飲んだほうが良い薬にはどんなものがありますか?
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A4:
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ビタミンA・Dのように脂溶性のものは食事直後のほうが良く吸収されます。また、鎮痛剤やある種の抗生物質などは、胃を荒らす作用が強いので、食事直後に服用したほうが良い薬です。食事をすると胃液や粘液が増えるだけでなく、薬自体が食物に付いて徐々に作用するので副作用が出にくくなります。
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